葉水の匂いで思い出す…眠っていた記憶のかけら|リプサリス・カスッサ

湿り気が好き

今日の記録

リプサリスは別名「森林サボテン」とも言われ、熱帯アメリカやアフリカのジャングルで木や岩に着床して育つ植物である。サボテンなので日光さんさん、乾燥した気候を好むと思いきや、直射日光は苦手、空中湿度が多い環境が好きという特徴を持つため、あまりサボテンと言わない方がいいよと忠告したくなる。

様々な種類のリプサリスがあるが、この種類はリプサリス・カスッサ。細長い茎が枝分かれしながら垂れ下がる姿が特徴的な人気品種である。

購入時からハンギングで育てはじめ、どんどん茎を伸ばして大きくなった。しかし空中湿度が十分でなかったようで、のびた茎から無数の根を伸ばすようになり、見栄えがちょっと変わってきたのが気になるところ。

霧吹きで葉水をやると、何やら嗅いだことのある匂いがする。小さい頃嗅いだことのあるこの匂い…

その瞬間、記憶がフラッシュバックした!

匂い(嗅覚)と記憶には強い結びつきがあり、特定の香りを嗅いだ瞬間に過去の記憶が鮮明に蘇ることがある。これは「プルースト効果」と呼ばれる現象で、フランスの作家マルセル・プルーストの作品「失われた時を求めて」の作中で、紅茶に浸したマドレーヌの香りをきっかけに幼少期の記憶が蘇るシーンがその由来である。

そんな文学的香りの高いプルースト効果であるが、私がリプサリスを嗅いで思い出した幼少期の記憶は、小学校の体育館で「でんぐり返し」をした記憶。

そう、リプサリス・カスッサの根っこの匂いは、体育マットの匂いなのだ。

私が50年の時を超えて思い出した記憶のかけら、それはただのでんぐり返しだった。

おしまい。

リプサリス・カスッサについて

  • 学名: Rhipsalis cassutha
  • 原産地: 熱帯アメリカ、アフリカ、マダガスカル
  • 植物のタイプ: 多年生植物(着生サボテン科)

森林の木や岩に着生して育つ「ジャングルサボテン」の一種です。トゲがほとんどなく、淡いグリーンの細いつる状の茎が、繊細に分岐しながら下へと垂れ下がる姿が特徴です。そのスタイリッシュで涼しげな佇まいから、ハンギングディスプレイとして非常に人気の高い品種です。

季節ごとの管理方法(温度・水やり)

生育の適温は20°C〜30°C前後です。一般的なサボテンよりも乾燥を嫌い、適度な湿度を好みます。冬場は寒さに弱いため、最低でも8°C〜10°C以上をキープできる暖かい室内に置いてください。

  • 春〜秋(生育期): 鉢土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水を与えます。
  • 冬(休眠期): 生長が緩慢になるため、水やりの頻度を大幅に減らします。土の表面が完全に乾いてから3〜4日後を目安に、やや乾かし気味に管理しましょう。

生育の注意点

リプサリス・カスッサを美しく育てる最大のコツは「柔らかな光」「空気中の湿度」です。森林の木漏れ日の中で育つ植物なので、強い直射日光に当たるとすぐに葉焼けを起こしてしまいます。年間を通して「レースのカーテン越しの明るい日陰」のような、風通しの良い場所に置いてください。また、乾燥する環境では茎がシワシワになってしまうため、水やりとは別に、こまめに葉水(霧吹きでの保水)を行って空気中の湿度を高く保ってあげると、瑞々しいグリーンを維持できます。

最後に

記事を5コマ漫画にまとめました。ご覧ください。

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