西日を甘くみて後悔する|墨烏帽子(スミエボシ)

乾燥が好き

今日の記録

墨烏帽子(スミエボシ)という名前のサボテンがある。墨色の烏帽子という意味で、烏帽子というのは平安時代の頃に貴族がかぶっていた帽子で、ぴょこんと黒い棒みたいなのがてっぺんに出ているあれだ。日光に当てて健康的に育てるとサボテンが黒みがかることから、「墨色の烏帽子」という雅(みやび)な名前がついている。

このサボテン、アメリカではその平たい形状から車に轢かれたサボテンという意味で「ロードキル・カクタス」と呼ぶらしい。日本と比べて何だかなーというネーミングである。

とはいえ日本でも「墨烏帽子」と呼ばずに「バンザイサボテン」と呼ばれることもあり、要は愛情があればOK。

このサボテン、カリブ海やフロリダ原産の植物で、トゲがほとんどなく育てやすいこと、またその見た目から観葉植物として大変人気がある。

うちに迎え入れた墨烏帽子も当初は濃い緑の体で、平べったくて、両側に手のように葉を生やして、元気にバンザイしていた。

サボテンだから日当たりを好むと思い、また墨色に変化する様子を見たかったこともあり、私はついあそこに置いてしまった。

地獄

休憩室の一角に、「地獄」と呼ばれるエリアがある。西日が直接差し込む窓辺の空間がそれだ。休憩室の窓は遮光ガラスが使われており直射日光の入り込みがある程度軽減されているのだが、一番西日がさすこの窓だけなぜか何の加工もされていない。

ただポンと置いたわけではなく、日照時間を計算し徐々に環境に慣れさせたつもりだった。ここからどのように墨色に変化するのか?と思ったのも束の間、数日間天気のいい日が続いた途端、サボテンの表面が焦げていた。

ローズマリーと同じことになってしまった

そのまま枯れてしまうか?と思ったが、墨烏帽子はタフだった。環境に適応しようと、何と平べったい体を膨らませ、てっぺんに子株を生やし、ついにはなかったトゲまで生やし始めたのだ。

環境に適応してはくれたものの、茶色くなった表面は焦げた時のままである。 過ぎたるは及ばざるが如し。みなさんも日当たりには十分注意してください。

スミエボシについて

  • 学名: Opuntia rubescens
  • 原産地: カリブ海諸国、西インド諸島
  • 植物のタイプ: 多肉植物(サボテン科ウチワサボテン属)

平らで肉厚なウチワ型の茎節(けいせつ)がポコポコと連なり、まるで人が両手を挙げて「バンザイ」をしているように見える愛嬌たっぷりのサボテンです。一般的なサボテンに比べて鋭いトゲがほとんどなく(退化しているため)、触れても痛くないことから、小さなお子様やペットのいるご家庭でも安心してインテリアに植物を取り入れられます。

季節ごとの管理方法(温度・水やり)

ウチワサボテンの仲間なので暑さや乾燥には非常に強いですが、寒さは少し苦手です。生育の適温は20°C〜30°C前後。冬場は最低でも5°C以上(できれば8°C以上)をキープできる室内の暖かい場所で管理してください。

  • 春〜秋(生育期): 鉢土の表面がしっかり乾き、さらに数日経ってから、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水を与えます。
  • 冬(休眠期): 生長が完全に止まるため、水やりを大幅に減らします。月に1回、土の表面を軽く湿らせる程度にするか、完全に「断水」して冬越しさせましょう。

生育の注意点

スミエボシを型崩れさせずに健康に育てる最大のコツは、とにかく「日当たり」と「乾燥気味の管理」です。日光が大好きなので、年間を通して「日当たりの良い窓辺」に置いてください(とはいえ、西日には注意!)。日照不足になると、新しく伸びてくる茎がひょろひょろと細長く間伸び(徒長)してしまい、自慢のバンザイポーズのバランスが崩れてしまいます。また、体内にたっぷりと水分を蓄えられるため、水のやりすぎは根腐れに直結します。必ず「土が中までしっかり乾いてからあげる」というメリハリを徹底し、風通しの良い環境で育ててあげてください。

最後に

記事を5コマ漫画にまとめました。ご覧ください。

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