名前がわからないサンスベリア、「君の名は…」

乾燥が好き

今日の記録

植物販売コーナーでは、由来がよくわからない観葉植物も時々目にする。

小さい鉢に「サンスベリア」とだけ書かれた鉛筆みたいな植物に気がついて、シンプルな形が面白くて購入したのが二年前。サンスベリアは日光を好むと聞いてバカな私はいきなり直射日光に置いてしまった。あっという間に直射側が茶色く変色してしまい、慌てて日陰に戻したことがある。

いくら日光が好きと言っても、いきなりの環境変化は植物にとって負担以外の何者でもない。植物の生きる時間は我々動物と違う。植物の育つ環境を変えたいならばゆっくり時間をかけて徐々に慣れてもらわないといけない。

そんな苦い思い出を持つサンスベリアだが、日陰だと徒長気味になってしまい悩ましいところ。

そもそもこのサンスベリア、名前は一体何だろうか。鉛筆みたいな形だとサンスベリア・ミカド?サンスベリア・バキュラリス?サンスベリア・キリンドリカ?

形だけでは区別がつかない。

サンスベリアは別な種が混合されて販売されたり、由来が分からない株が売られていたりと、販売市場で混乱をきたしているのが現状である。しかもサンスベリア種自体が遺伝子解析の結果ドラセナ属だったりと、人間で言うところの「苗字も名前も分からない」気の毒な状況になっている。

そんな中、ネットで調べて一つの有力な情報を得た。サンスベリア・バキュラリスの特徴は新芽を包む苞(ほう)が赤紫色だということ。

なるほど、よーく分かったぞ! ところで苞(ほう)って何?

50年以上生きてきた。いろんなものを見たし、いろんな経験もした。世界を彩る美しい夕日も、水平線から登る朝日も見た。でも自分の人生に「苞」が関わったことは一度もない。

混乱しつつサンスベリアの根本をみると、赤紫色のミョウガみたいな物体が生えている。

これ、苞でいいですか?

恐る恐るですが、君の名は「サンスベリア・バキュラリス」。

サンスベリア・バキュラリスについて

  • 学名: Sansevieria bacularis / Dracaena bacularis
  • 原産地: 熱帯アフリカ(コンゴなど)
  • 植物のタイプ: 常緑多年草(多肉植物)

棒状(円柱状)の濃いグリーンの葉が、すっと垂直に立ち上がるスタイリッシュな品種です。よく似た「スタッキー」や「ミカド」などに比べて葉がやや細身で、株元に褐色の袴(はかま)のような皮があるのが特徴です。横に広がらないコンパクトなフォルムは、デスク回りや玄関など限られたスペースを格好よく飾るインテリアグリーンとして高い人気を誇ります。

季節ごとの管理方法(温度・水やり)

乾燥に圧倒的に強い反面、湿気と寒さには非常に弱いです。生育の適温は20°C〜30°C前後。冬場は最低でも10°C以上を保てる暖かい室内に置いてください。

  • 春〜秋(生育期): 鉢土の表面が完全に乾き、さらに数日経ってから鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水を与えます。
  • 冬(休眠期): 気温が15°Cを下回ると生長が止まります。冬場(11月〜3月頃)は「完全断水」(一切水を与えない)で管理してください。断水することで樹液の濃度が高まり、耐寒性が上がって無事に冬越ししやすくなります。

生育の注意点

バキュラリスを枯らさずに育てる最大のポイントは「水のやりすぎ(根腐れ)の防止」です。葉の中に大量の水分を保持できるため、一般的な観葉植物の感覚で水やりをすると、あっという間に根元から腐って倒れてしまいます。「土がカラカラになってからあげる」、迷ったら「あげない」くらいの乾燥気味の管理で問題ありません。また、日当たりを好むため年間を通して「レースのカーテン越しの明るい場所」に置き、風通し良く育ててあげましょう。

最後に

記事を5コマ漫画にまとめました。ご覧ください。

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